2012-05-09

Hz-008のお話し

2012/04/20にHz-008 Katsuhiro Chiba "PERC.EP"をリリース致しました。

Katsuhiro Chiba "PERC.EP"

ダウンロードはコチラから

2012年Hz-records最初のリリースはMax/MSPのスペシャリストとして知られるKatsuhiro Chibaさんとなりました。
リリースの経緯としては、昨年くらいからイベント会場でChibaさんとちょくちょくお会いするようになって、彼が自主リリースしているアルバム"Silent Reverb"を頂いたのがそもそもの始まりかもしれない。
このアルバムが凄く良い作品でMax/MSPを中心に完結している作品にありがちな”ギーク過ぎて退屈”な感じは微塵もなく、非常に音楽的で空間処理が素晴らしくてよく聞いてました。("PERC.EP"が気にいった人は是非聴いていただきたいです)
音源を聞いたりライブの見た結果、パクチー的には「特徴のあるサウンドデザインや音響処理が”他に例えるものがないオリジナリティーを持ったオンリーワンな存在”」という評価する一方「”業界評価も高く実力があるのにリスナーの評価対象になってない勿体無い存在”」と評価するアーティストでした。
そんな訳でリリースしたいなという思いがあってお誘いしたら興味を持っていただいて、トントン拍子に話は進みお誘いしてから3ヶ月くらいでリリースに至りました。

■作品について
タイトルの「PREC.EP」とは本人曰く「ポコポコとパーカッシブな音が全面に出てるので。」ということで名付けたようです。
リリースにあたり「1曲攻撃的な奴お願いします」というリクエストを出させていただいたのですが、それで出来上がったのがトラック5の"flutter"。
あとはChibaさんが「ボーナストラック的に」と送くられてきたのが、"sweet ceiling"の再生ピッチ落としたバージョン(45回転のレコードを33回転で再生した速度)”sweet cwiling - 33/45 granulated dub”。
作品補足に関してはこんな感じ。制作はすべてMax/MSPだそうです。

今回パクチーがマスタリングを担当させていただいたのですが、もの凄っっっく難しかったです。
お互いが納得できるまでマスタリング作業していたんですが、結局リリース当日まで修正してました。
Chibaさんの音の特性上音量が上がりづらいというのがあり、音量を上げると”音が歪、ダイナミックレンジが失われ特徴の一つである空間的な部分が失われる”という状況で四苦八苦しながら、Chibaさんと議論しながらこの音量になりました。他のレギュラーリリースと比べると少し控えめな音量になっているのはそのせいです。
「音量はリスナーが調整できるが音質は調整できない」という考えから空間的な処理を生かせる処理を取りました。
とにかく自分の手に余る作品だったのは確かで、「もっと良い音質でリリースできたんじゃないか?」と思っています。

ジャケットに関してはChibaさん本人が手がけています。

■雑記
前回リリースのYaporigami"Loops 2.0"の時はスペシャルサイトを作成したのですが今回は作成しませんでした。(できませんでした)
スペシャルサイトに関しては、Hzスタッフにweb専門家がいないと継続的に続けていくのは無理だなという結論に至りました。1回だけでも良いので、「やっても良いよ」って人いましたら是非ご連絡下さい。




そんな感じで、次回リリースもどうぞお楽しみに。