2010-08-28

Griidのレビュー&設定方法【LIVE8用コントローラ・アプリ】

先日日本でも販売が開始された、iPhone/iPad用"Ableton Live 8"用modular touch control system"Griid"を導入/使用してみました。(フリー版もあるのでお試しあれ)
出来ることはセッションビューのファイルの”再生/停止”と、至ってシンプル。
iPhone3Gで使用してみた感じ、サクサク動くしリモコン感覚でポチポチ触れるので扱いやすいです。
iPadは所持していないのであれですが、画面が大きい分iPadの方が機動力が増しそうな気もしますが、iphone版の"Griid"とKORGの"nano KONTOROL"なんかと組み合わせれば、小さくて小回りの利くセットで現場での使い勝手も良いんじゃないでしょうか?
サウンドチェックなんかはフロアーで出音確認しながら操作できるので◎だと思います。



Griidを導入するにあたり、こちらのブログを参考にさせていただきました。
↓↓↓
銀河ボブのメモ

動画付きで非常に解りやすいです。"Griid"のマニュアル自体も解りやすいのですが、英語なので上記ブログを参考にすると簡単に導入することが出来ると思います。
以下Griidの導入にあたり、ざっくりとした手順と注意点など書きだしてみました。(”銀河ボブのメモ”さんの動画と一緒に読んでいただくと効果的だと思います。)

Pakcheeの環境
Mac OS: 10.6.4
CPU : 2GHz
メモリ: 2GB 667MHz

ablton Live 8.1.5


……………………………………………………………………………………………...

■インストール
ソフトウェア(Griid Connector)をこちらからダウンロード。
・インストーラを起動し"ableton live"がインストールされているディレクトリを指定して「Griid Connector」をインストール。



■IACドライバの設定
・「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「Audio MIDI 設定」を起動し、「MIDI スタジオ」を表示。「IACドライバ」をクリックし”IACドライバ プロパティ”を表示させる。
・ポートから”+”ボタンを押し、「Griid 1」「Griid 2」を追加。
・「ソースはオンライン」のチェックボックスをオンにする。
・「MIDIスタジオ」の「IACドライバ」アイコンが色づき、「IACドライバ」が起動を確認。


    ↓




■LIVEのセットアップ
先程作成したIACドライバをLIVEに設定します。

・LIVEを起動し、環境設定"MIDI"を開き、以下のように設定する。
コントロールサーフェス:Griid
入力:Griid 1
出力:Griid 2



■ネットワーク環境設定
・システム環境設定からネットワークを選択。
・「ネットワーク環境」から「「ネットワーク環境を編集…」を選択し、「ネットワーク環境:Griid」を作成し”詳細…”ボタンを押す。
・「TCP/IP」を選択し、以下の画面のように設定。



・設定したら”OK”を押し、”適用”ボタンを押す。

※「ネットワーク環境:Griid」を作成し、”適応”ボタンを押すと、インターネットに繋がらなくなります。(無線環境(AirMac)の場合。有線でインターネットを使用している場合は未確認。)
環境を戻す場合は、「ネットワーク環境:自動」を選択し”適応”ボタンを押してください。



■ad-hocネットワーク
・画面右上のネットワークアイコンから「ネットワークを作成…」を選択。
           ↓コレ



・「名前」を入力して”OK”を押す。(今回は"名前=Griid"とする。「チャンネル」はデフォルトのまま。)
・パスワードはお好みで設定。(パスワードを設定した場合iPhone/iPadを接続するときに要求される。ライブ会場などで使用する場合はセキュリティー上設定を推奨。)
※環境を戻す場合は、画面右上のネットワークアイコンからご自宅の環境を選択してください。



■iPhone/iPadのad-hoc network設定(WIFIの設定)
・iPhone/iPadの「設定」→「WiFi」から先程"■ad-hocネットワーク"で作成した「Griid」を選択。
・画面から「静的」を選択。IPアドレス"10.0.1.2"、サブネットネットマスク"255.255.255.0"を設定。



■Griid Connectorの設定
・Griid Connectorを起動し、以下のように設定する。






■Griidの起動
・iPhone/iPadでGriidを起動。
・画面から「AUTO CONNECT」を選択。


以上


※ネット上にDTMユーザ向けの優しいネットワーク解説が余り無いように感じますが、ad-hocネットワークを作成して、無線LAN環境がないところでも、ネットワークを使用したPC同士の「MIDIリンク」(要MIDI設定)やiPhoneなどを使用したOSCでも応用が効くので覚えておくと便利です。